今回から2回ほど、久し振りに弊社実習生の事を書きたいと思います。

手前事ながら、弊社の実習生たちはとても純朴でいい子でよく働く子たちばかりなんです。

そんな彼女たちの中で、二人が昨年の地元の実習生の作文コンクールで入賞し、

うち一人は全国大会でも表彰されるに至った訳であります。

 

その中で、先ずは地元の組合で入賞を果たした桑(ソウ)さんの作文を紹介したいと思います。

 

 

「楽しみ」

私は中国人です。日本へきてもうすぐ1年になります。中国と日本と違う所がいっぱいありますが、今はもう慣れました。けれども初めて家族と離れて暮らす訳ですから、今でも、親に心配を掛けていると思います。

私の両親は私の事を愛してくれています。家にいる時は、毎朝いつも母親が一番に起きて、美味しい料理を作っておいてから、私を起こしてくれています。

また私のやりたいことを一番優先にさせてくれて、家事などはなにもやらせてくれないです。何か手伝いしよと思う時、いつも「自分の好きなことをしていいよ」と言われました。本当に申し訳ないことに、あの時、実は自分が何をすればいいのか、自分もよくわかりませんでした。日本に来てから分かったのは、私は同年齢の人と比べて、生活能力に欠けていることです。料理さえできませんでした。中華料理といえば、炒め物ですが、私は中華について分かったのは油を野菜より先に入れるだけです。母が私の食べたいものを作ってくれて、父が私の行きたい所に連れて行ってくれていました。今から考えれば、両親から大きな愛をもらっていたのに、当時の私がこれも当たり前しか思えませんでした。

日本に来て何でも自分でしないといけなくなってから、私は生活に大変さが分かりました。それから自分が親に掛けた苦労も、親からもらった愛情もしみじみ感じるようになり、親への感謝の気持ちも芽生えてきました。

一人っ子の私は友達のことをずっと大事にしてきました。友達のために親とケンカしたこともあります。来日してから、私は「友達」と「家族」の違いがわかるような気がします。友達は共に楽しむことが多いですが、一旦離れると、だんだん共通の話題が少なくなり、連絡も自然と途切れてしまう場合が多いです。ですが、家族は違います。どんなに離れていても、どんなに未熟で、反発しても、親はずっと私のことを心配してくれて、あらゆることを許してくれて、いつも私のことを第一に考えてくれています。今まで自分がしてきたことの幼稚さを悟って、親の広い心への感謝が増しています。

親の望みは分かります。私の成長した姿を見ることは親の何よりの喜びです。私は毎日を楽しく過ごし、周りの人と仲良くし、勉強も実習も一所懸命頑張ることは何よりの親孝行です。3年後、成長した私の姿を見るのが親の楽しみだと言われていますが、その時の親の笑顔を見るのがまた私の楽しみでもあります。

 

桑恵絹

 

とてもよく書けていると思います。桑さんは実習生メンバーのいじられ役で、みんなの妹的な存在です。恥ずかしがり屋なので、もう少し日本人と交流を持てるようになれば、更に日本語の上達も進むと思いますので、あと約2年間、加油(頑張って)って欲しいですね!