畳は自然の素材が使われていて温かみや香りがあることなど、多くの魅力があります。しかし、畳には欠点もあります。それは、シミができやすいということです。
シミができると、見た目が悪くなるだけでなく、カビやダニの発生の原因にもなります。そこで、この記事では、畳のシミを取る方法についてご紹介します。
畳のシミが気になっている方は、ぜひ参考にして、早めに対処してくださいね
畳シミ取りには専用洗剤を使うのがおすすめ
畳のシミを取るには、専用の洗剤を使うのが一番です。
市販の洗剤は、畳に含まれるイグサや糊にダメージを与えたり、色落ちや変色を引き起こしたりする可能性があります。
また、漂白剤は、畳の表面を傷めたり、シミを広げたりするので、安易に使わないでくださいね。
以下に、おすすめの洗剤のジャンルをいくつか紹介します。
畳シミ取りクリーナー
畳のシミに直接スプレーして、ブラシやふきんでこすって拭き取るだけの簡単な洗剤です。シミの種類によっては、数分間放置する必要があります。
畳専用ならい草にやさしい成分で作られていますから、使用方法に従えば色落ちや変色の心配がありません。
畳のシミ取り液
畳のシミに直接塗って、ブラシやふきんでこすって拭き取るタイプの洗剤です。
シミの種類によっては、数時間から一晩放置する必要があります。シミを浮かせて落とす効果が高く、頑固なシミにも効果的です。
ただし、色落ちや変色の可能性があるので、使用前に目立たない部分で試してから使うことをおすすめします。
畳シミ取りパウダー
畳のシミに直接ふりかけて、ブラシでこすってから掃除機で吸い取るタイプの洗剤です。シミの種類によっては、数分間から数時間放置する必要があります。
シミを吸収して落とす効果があり、水を使わないので乾燥も早いです。
具体的なシミ取り手順と注意点
畳のシミを取るには、基本的には以下の手順に沿って行ってください。
- シミの部分を掃除機で吸い取ります。これは、シミに付着したほこりやゴミを除去するためです。
- シミの部分に洗剤を適量塗ります。塗りすぎると、シミが広がったり、乾燥に時間がかかったりするので、注意してください。
- 洗剤の説明に従って、シミの部分を放置します。放置時間は、シミの種類や深さによって異なりますが、一般的には数分から数時間です。
- シミの部分をブラシやふきんでこすります。こすりすぎると、畳の表面が傷ついたり、毛羽立ったりするので、やさしくこすってください。
- シミの部分を水でぬらしたふきんで拭き取ります。これは、洗剤の残りを除去するためです。水分が多すぎると、畳が腐ったり、カビが生えたりするので、しっかり絞ってください。
- シミの部分を乾いたふきんで拭きます。これは、水分を取り除くためです。完全に乾かないと、シミが再発したり、カビが生えたりするので、注意してください。
- シミの部分を掃除機で吸い取ります。これは、ふきんやブラシで落ちた毛やゴミを除去するためです。
以上が、畳のシミを取る一般的な手順です。
ただし、以下の点に注意してください
畳のシミを取るときの注意点
シミができたら、できるだけ早く対処してください。時間が経つと、シミが深くなったり、色が変わったりする可能性があります。
シミの種類によっては、洗剤が効かない場合があります。例えば、インクなどのシミは、洗剤では落とせないことが多いです。その場合は、畳の表面を張り替える必要があります。
畳のシミを取るときは、必ず換気をしてください。洗剤には、有害な成分が含まれている場合があります。また、湿気がこもると、カビやダニの発生の原因になります。
時間がたったシミの取り方
時間がたったシミは、一般的な手順では取りにくい場合があります。その場合は、以下の方法を試してみてください。
オキシクリーン
オキシクリーンは、酸素系の漂白剤です。シミに直接ふりかけて、水でぬらしたふきんで軽く押さえます。数分から数時間放置した後、水でぬらしたふきんで拭き取ります。オキシクリーンは、色落ちや変色の心配が少ないですが、使用前に目立たない部分で試してください。
重曹
重曹は、天然の洗浄剤です。シミに直接ふりかけて、水でぬらしたふきんで軽く押さえます。数分から数時間放置した後、水でぬらしたふきんで拭き取ります。重曹は、色落ちや変色の心配がありませんが、使用前に目立たない部分で試してください。
酢
酢は、酸性の洗浄剤です。シミに直接かけて、ブラシやふきんでこすります。数分から数時間放置した後、水でぬらしたふきんで拭き取ります。
酢は、除菌や消臭効果もありますが、酸性が強すぎると、畳にダメージを与える可能性があります。また、酢の臭いが残る場合があるので、注意してください。
畳に特有のシミの対処法
畳には、他の床材にはない特有のシミがあります。それは、茶色いシミやカビです。これらのシミは、畳のい草や糊に含まれるタンニンや糖分が反応してできるものです。
特に、湿気や温度が高い場所では、発生しやすいです。これらのシミは、一般的な洗剤では取りにくいので、以下の方法を試してみてください。
茶色いシミやカビの取り方
茶色いシミやカビは、畳の表面だけでなく、裏面や中身にも浸透している場合があります。そのため、表面だけを洗っても、再発する可能性が高いです。完全に取り除くには、以下の手順に沿って行ってください。
- シミの部分を掃除機で吸い取ります。これは、シミに付着したほこりやゴミを除去するためです。
- シミの部分に塩素系の漂白剤を適量塗ります。塗りすぎると、色落ちや変色の心配がありますが、茶色いシミやカビは、塩素系の漂白剤でしか落とせません。使用前に目立たない部分で試してください。塩素系の漂白剤は、有害な成分が含まれているので、必ず換気をしてください。また、手袋やマスクなどの保護具を着用してください。
- シミの部分を一晩放置します。
- シミの部分を水でぬらしたふきんで拭き取ります。これは、漂白剤の残りを除去するためです。水分が多すぎると、畳が腐ったり、カビが生えたりするので、しっかり絞ってください。
- シミの部分を乾いたふきんで拭きます。これは、水分を取り除くためです。完全に乾かないと、シミが再発したり、カビが生えたりするので、注意してください。
- シミの部分を掃除機で吸い取ります。これは、ふきんやブラシで落ちた毛やゴミを除去するためです。
以上が、茶色いシミやカビを取る方法です。
ただし、茶色いシミやカビが広範囲に及んでいる場合は、畳の表面を張り替えも検討しましょう。自分で対処すると、畳にダメージを与えたり、シミを広げたりする可能性があります。
この記事のまとめ
この記事では、畳のシミを取る方法についてご紹介しました。
畳は、日本の伝統的な床材で、多くの魅力があります。しかし、シミができやすいという欠点もあります。この記事を参考にして、畳のシミを取り除き、清潔で快適な畳を保ちましょう。